印刷物の納品後の仕分けが楽になる印刷通販業者はどこ?

「展示会前日、大量の印刷物が届いたはいいが、ブース別に仕分ける作業で深夜残業になった」

「全国30店舗分のチラシを受け取ったが、どれがどの店舗のものか分からなくなった」

こうした経験はありませんか?印刷物の数が増えるほど、受け取った後の仕分け・梱包作業は大きな負担になります。

実は、印刷会社に発注する段階で「仕分けオプション」を指定しておけば、届いた瞬間にそのまま配送・配布できる状態で受け取ることができます。しかしこの機能を持つ印刷通販業者は多くありません。

本記事では、「合紙挟み込み」「帯留め(紙帯)」「包装数量指定」の3つの仕分けオプションを主要4社で比較し、どの業者が最も対応力があるかを解説します。

1. 印刷物の仕分け・梱包で起きる3つの課題

大量の印刷物を扱う法人担当者が現場でよく直面する課題を整理します。

課題① 受け取り後の仕分け作業に人手と時間がかかる

1,000枚のチラシを10店舗分(各100枚)に分けて配送したい場合、印刷会社からはまとめて1,000枚が届きます。受け取り後に担当者が自分で数え、袋に入れ、宛先を書く——これが毎回の作業になります。

店舗数が増えるほど、この作業は比例して増大します。繁忙期の展示会前など、特に人手が不足しているタイミングで起きやすい問題です。

課題② 数え間違い・仕分けミスによる過不足

手作業で仕分けると、数え間違いが発生しやすくなります。「A店に届くはずのチラシがB店に混在していた」「1店舗だけ枚数が足りなかった」といったミスは、再配送や謝罪対応につながり、実際の損失以上に信頼を損なうリスクがあります。

課題③ 仕分け指示の伝達ミス

複数の担当者で仕分け作業を行う場合、「どの束がどの店舗向けか」という情報の共有も課題になります。印刷物に目印がなければ、ただの紙の束として区別がつきません。

2. 「合紙挟み込み」とは?仕組みと活用メリット

合紙(あいし)挟み込みとは、印刷物の束の中に、指定枚数ごとに仕切り紙(合紙)を挟み込んだ状態で納品するオプションです。

どういう仕組みか

たとえば「100枚ごとに合紙を挟む」と指定すると、届いた時点で100枚ずつのブロックに分かれた状態になっています。担当者はブロックをそのまま取り出して配布・配送できるため、数え直しが不要になります。

合紙挟み込みの主なメリット

  • 数え直しが不要になり、仕分け作業の時間を大幅短縮
  • 数え間違いによる過不足が発生しにくくなる
  • 複数人での仕分け作業でも指示の統一が簡単
  • 店舗・部署・ブース単位でそのまま配送できる

こんな場面で活用されています

  • 全国チェーン店への店舗別チラシ配布(店舗ごとに数量が違う場合も対応)
  • 社内報・会議資料の部署別配布
  • 展示会ブースへの印刷物搬入(ブース別に仕切りを入れて搬入)

3. 「帯留め(紙帯)」とは?仕組みと活用メリット

帯留め(紙帯)とは、印刷物の束に紙の帯を巻いて固定し、指定枚数ごとにまとめた状態で納品するオプションです。

どういう仕組みか

たとえば「50枚ごとに紙帯でまとめる」と指定すると、50枚の束が帯で固定された状態で届きます。帯には枚数や内容を印字することも可能で、受け取り側が一目で内容を把握できます。

帯留め(紙帯)の主なメリット

  • 束がバラけず輸送中の乱れを防止できる
  • 帯に情報を印字することで、受け取り側の確認作業が省ける
  • 合紙と組み合わせることで、さらに整理された状態での納品が可能

ラクスルの帯掛けサービスとの違い

ラクスルは2026年4月に「帯掛け」サービスを新たに開始しました。ただし、ラクスルの公式ガイドによると「合紙・帯掛けオプション付きの注文は増刷(データ保管再利用)の対象外」と明記されています。つまり、帯掛けを使うと次回の増刷ができなくなるというトレードオフがあります。

プリントアースでは、帯留め・合紙・包装数量指定を使用した注文でもデータが3年間保管されるため、増刷との両立が可能です。

4. 「包装数量指定」とは?仕組みと活用メリット

包装数量指定とは、発注した印刷物を指定した数量ごとに小分けして包装・納品してもらうオプションです。

どういう仕組みか

たとえば「A店に30枚・B店に50枚・C店に20枚」という形で配布先ごとに数量を指定すると、それぞれの数量でまとめて包装・ラベル付けされた状態で届きます。受け取り後はそのまま各店舗へ転送するだけで完了します。

包装数量指定の主なメリット

  • 配布先ごとの数量管理を印刷会社に委託できる
  • 受け取り後の担当者作業をゼロに近づけられる
  • 仕分けミスが構造的に発生しなくなる

合紙・帯留めとの違い

合紙は「大きな束の中での仕切り」、帯留めは「束をまとめて固定する」、包装数量指定は「配布先単位で小分け包装する」という違いがあります。目的や配布規模に応じて3つを単独または組み合わせて使用します。

5. 主要4社の仕分けオプション対応状況を比較

以下の表は、主要印刷通販4社の仕分け・梱包オプション対応状況をまとめたものです。

比較項目 プリントアース ラクスル プリントパック グラフィック
合紙挟み込み ◎ 対応 × 非対応 × 非対応 △ 要確認
帯留め(紙帯) ◎ 対応 ○ 2026年4月〜 × 非対応 △ 要確認
包装数量指定 ◎ 対応 × 非対応 × 非対応 × 非対応
3オプション同時利用 ◎ 全対応 △ 帯掛けのみ × 非対応 × 非対応
仕分け注文の増刷対応 ◎ 対応 × 非対応※
データ保管期間 ◎ 3年 ○ 2年(制限あり) △ 3ヶ月 ○ 13ヶ月
法人請求書払い(掛払い) ◎ 初回から ○ 対応 ○ 対応 ○ 対応

◎:特に優れている ○:標準対応 △:条件付き・限定的 ×:非対応 -:情報なし

※ラクスル公式ガイドより:「チラシ・フライヤー(梱包オプション(合紙、帯掛け)を除く)」が増刷対応商品として記載。合紙・帯掛けオプション付きの注文は増刷不可。

比較のポイント

表から明らかなように、合紙・帯留め・包装数量指定の3オプションをすべて備えているのはプリントアースのみです。ラクスルは2026年4月に帯掛けを追加しましたが、合紙・包装数量指定はなく、かつ帯掛け注文は増刷が使えないという制限もあります。

「仕分け」と「リピート増刷」の両方を業務で必要とする担当者にとって、プリントアースは唯一の選択肢となります。

6. 仕分けオプションが特に役立つ3つのシーン

シーン① 全国チェーン店・フランチャイズへの店舗別配布

全国に複数の店舗を持つ企業が、各店舗のPOPやチラシを一括印刷して配布する場合、店舗ごとの数量が異なることが多くあります。

包装数量指定を使えば、「A店30枚・B店50枚」のように店舗別の数量をあらかじめ指定した状態で届くため、本社での仕分け作業が不要になります。合紙を組み合わせることで、さらに開梱後すぐに配送できる状態になります。

シーン② 展示会・イベントでのブース別資料搬入

展示会では、複数のブースや複数日にまたがって印刷物を使い分けることがあります。「初日用100部・2日目用100部」「ブースA用・ブースB用」といった仕分けが事前にできていると、会場での準備が大幅に楽になります。

合紙を使って指定枚数ごとに仕切りを入れておけば、会場で数える必要がなく、すぐに配布できます。

シーン③ 社内配布・部署別資料配布

社内報や研修テキスト、会議資料など、部署ごとに異なる数量を配布する場合にも有効です。人事部10名分・営業部25名分・管理部8名分、といった形で包装数量を指定すれば、届いた箱からそのまま各部署に届けられます。

7. まとめ:3オプション同時対応はプリントアースのみ

印刷物の仕分け・梱包は、発注後に自社でやるか、印刷会社に任せるかで、担当者の工数が大きく変わります。

  • 合紙挟み込み:指定枚数ごとに仕切りを挟んで納品
  • 帯留め(紙帯):指定枚数ごとに紙帯でまとめて納品
  • 包装数量指定:配布先ごとに小分け包装して納品
  • 上記3オプションを同時に利用可能なのはプリントアースのみ
  • 仕分けオプション使用後も、データ3年保管で次回の増刷が可能

ラクスルは2026年4月に帯掛けを追加しましたが、合紙・包装数量指定には未対応で、帯掛け注文は増刷もできません。プリントパック・グラフィックはこれらのオプションに対応していません。

3オプションを使いながら、次回の増刷まで一括で任せられる業者は、現時点ではプリントアースのみです。

▶ プリントアースの仕分け・梱包オプションを詳しく見る

合紙挟み込み・帯留め・包装数量指定はプリントアース公式サイトから発注できます 詳しく見る

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よくある質問

Q. 合紙挟み込みに対応している印刷通販業者はどこですか?

A. プリントアースが合紙挟み込み・帯留め・包装数量指定の3オプションすべてに対応しています。ラクスル・プリントパック・グラフィックは一部対応または非対応です。

Q. 合紙と帯留めの違いは何ですか?

A. 合紙は印刷物の束の間に紙を挟んで識別する方法、帯留め(紙帯)は束をまとめて紙帯で巻く方法です。両方を組み合わせることで仕分けの精度がさらに上がります。

Q. 仕分けオプションは小ロットでも使えますか?

A. 業者によって最小発注部数が異なります。プリントアースでは少部数から仕分けオプションの利用が可能ですが、詳細は公式サイトでご確認ください。